養子縁組で借金を相続する事もあります

夫の実家に資産があると思っていたが実際は借金に悩まされる様な結果もあります。

義理の少しでも法定相続分を多くするために義理父と養子縁組までしたのに、最終的には住宅ローンが残っていて自分が支払いをしなければいけなくなるような事も。

栃木県の稲本さん67歳女性の相談

稲本さんは、約40年前に結婚し、長男だった夫とその親と同居していました、義親は地主でかなりの土地を所有していました。

20年ほど前に、営業に来た住宅建設会社の人の勧めで、税金対策になるから、建築費は入居者から入る賃料で払えるし、万が一があってもサブリースの保証会社も付けるから空室になっても大丈夫と言われ、それを真に受けた義理父はマンションを建てる事になったのです。

その後、義理父は遺言書を書いたのですが、遺留分の請求をされてしまうと法定相続分の半分までは相続人に権利があるというので、稲本さんやその子供も養子縁組したのです。

相続が発生し、夫の兄弟3人が遺言に納得いかずに遺留分を請求してきても法定相続人がかなり増えるので請求できる金額もそれなりに低くなるという訳です、これで老後も安心と思っていたのですが、そうはいきませんでした。

まず第一に、入居者が減り空室が目立ってきたのです、最初は保証会社が保証していたのですが、契約から20年が経過した途端、契約条項に基づき保証額を下げると言い出し今までの半分位になってしまったのです。

次に、肝心の夫が家を出て行ってしまい連絡がつかなくなってしまったのです。

そこへ来て義理の両親が亡くなり相続まで発生してしまったのです。相続人は夫、その兄弟3人、稲本さんと子供2人を合わせ総勢7人になりました。

しかし、家賃収入の減額から住宅ローンの支払いが滞っていたので、借入先の銀行から競売にかけると何度も連絡があり、主債務者の夫がいない事を説明すると、どのような方法を取ったか解らないのですが住んでいるアパートを割り出し、任意売却して清算するようにと何度も訪問したらしいのですが一切対応しなかったらしいのです。

夫の兄弟は、余計な事に巻き込まれたぐらいにしか思っておらず何の協力も有りませんでした。 何とかしなければと思い色々な不動産業者に頼んで、とりあえずマンションは満室に出来ましたが、かなり家賃を下げることとなってしまい、月々の住宅ローンに対し5~7万円足らないのです。

住んでいる家を失う訳にもいかず、パートで稼いだお金で支払いを続ける事になってしまいました。

地主の家に嫁ぎ、相続対策までした結果が最後は自分の収入まで支払いにまわして家を守らなくなるとは思ってもみませんでした。