シェアハウス「かぼちゃの馬車」問題
株式会社スマートデイズとサブリース契約を結んで借り入れの返済、将来的には家賃収入で生活できると夢を見ていたオーナーが被害にあった件ですが、幾つもの問題点が浮上し、最初からこの契約自体が成り立たない状態だったことが伺えます。
女性専用シェアハウスと聞こえの良い広告や案内でオーナーを安心させていたようですが、実態はどうだったのでしょうか?
オーナーとなった方のほとんどが不動産賃貸業やサブリース等に関しての知識が少なく、素人を相手に損することは無いと信じ込ませていたようです。
・キックバック問題 建築会社がスマートデイズに建築費の50%をコンサルタント料として支払っていたということですが、建物を建てたオーナーからすれば、本来の価値の倍の金額で購入したこととなります。
・資料改ざん問題 スルガ銀行の行員が資料改ざんを認識しながらも融資を実行していたということですが、年収が500万円の人だと融資が通らないので年収を1,000万円にして高額融資の審査を通すような、銀行としてあってはならない行為です。また、一部の支店では高金利のフリーローンを融資の条件として契約していたこともあるようです。
・サブリース契約 通常の物件(正規の価格)を購入して賃貸経営をするだけでも簡単ではありません、それなのに上記に挙げたように最初から大きなハンデを負っての契約なので破綻して当然です、部屋を借りる賃借人もどうせ同じ家賃を払うなら安い設備で建てた物件よりもそれなりに費用をかけて建てた物件を選びますし、サブリース契約といっても賃借人がいなければ賃貸収入が入ってこないので、保証すると言っていた会社も財源が無ければ支払いができなくなるのです、よって、今回のようにオーナーへ対する支払いが出来なくなることは最初から予想がつきそうなものです。
関連会社の競売物件
スマートデイズの元代表者が経営する株式会社トウキョウ運河や侍 ワンダーランドという会社名義の複数の不動産が競売にかけられています、今後もさらに今回の件に関連した競売物件が出てくると思われます。
オーナーの救済
スマートデイズやそれに関連する会社は自業自得というか、核心的に事に及んだように思えますが、サブリース契約を信用して騙されたオーナー達が気の毒でしかたありません。 もちろん、欲があってうまい話に乗ってしまったというところでは仕方ないのですが、今回の件は明らかに破綻するような内容を聞こえの良い説明をして、素人相手に契約を進めていたというところが悪質です。被害にあった方のほとんどがサラリーマンということなので、高額ローンの毎月の返済を家賃収入無しで支払うことは不可能と思われます。
被害者団体なども立ち上げられているようですが、どの程度被害者に還元されるか?正直金銭的な救済は難しいと思われます。そこで、無理に支払いを継続するよりも一旦仕切り直しをするのも一つの方法だと思います、重い荷物を降ろして新規一転してみてはいかがでしょうか? ご相談お待ちしております。