詐欺被害者からの相談が後を絶ちません
以前から詐欺被害に遭った方からの相談は多いのですが、詐欺手口の変化のスピードに驚かされます。
手口が変われば救済方法も変わってきますので、日々研究が必要です。
最近特に目立つのが、副業やサイドビジネスをうたって、誰でも簡単に稼げる、いつでもどこでも、簡単に稼げる、スマホがあれば誰でも出来る、最大00万円を受け取れるチャンスなどと、本当に誰でも簡単に稼げるかのような誤認をする公告をLINEを駆使して勧誘し、1万円程度の少額を支払わせ登録した途端、別のプランやサポート料00万円を支払うようにと高額の支払いを請求されます。
お金が無いので支払えないと言うと、カード決済を勧められ誘導されるまま高額の教材や電子書籍、システムツール、サポート契約などの決済をしてしますのです。
その時は、直ぐに儲かるから返済のことも気にしないのですが、実際受け取った情報を元に稼げることはありません。本当に稼げるのであれば多くの人にわざわざ教えるよりもこっそり自分だけでやっていた方がよっぽど良いのです。
気付いた時には手遅れで、運営事務局や管理サイトなどへ連絡しても繋がらなかったり、繋がったとしても他の人は稼げている、あなたのやり方が悪い、間違ったやり方をしていると逆に怒られることもあります。
そんな話を聞くと本当に自分だけが悪いのかと?詐欺に騙されているのかそうかも分からなくなってきてしまいます。
また、最近の特徴は、当たらに立ち上げる詐欺の商品名や会社名などを多く使い、検索エンジンに引っかかるようにしてあたかも一個人のブログの感想のようなサクラサイトを数十サイト作成し、利用するか悩んでいる人に対しては、実際に儲かっている人の個人的意見や最初は疑ったけど実際は思ったよりは少ないけど儲かったなどリアルな実体験のようなサイトが数多く出てくるのでそれを信じてしまい利用してしまうのです。
また、騙されたと思った人が検索しても同じで、実際に儲かっている人が大勢いるように見えるので、自分だけやり方が悪かったり、出来ないことに対して運営側に抗議するのも恥ずかしい行為なのでは?とまで勘違いしてしまう始末です、‥実際はそうではないのです、全て運営側があらかじめ用意したサクラサイトなのです。
このように、新たな詐欺手口を構築する際に、被害者や利用者の目線に立ち、どのような行動をするかを予測し先回りして自分たちの利益に繋がるように努力をしています、なので日々巧妙になっていくのです、今やっているている詐欺の手口が通用し無くなれば新たな方法を考えるので、若い世代に合った詐欺の手口は特にそのスピードに驚かされます。
手口だけでなく、詐欺被害者からの返金に対する対応も変わってきています、以前は、ある程度の期間同じ場所や電話で営業をし、ある日突然連絡がつかなくなるといった方法が多かったのですが、もちろん今でも多く存在しますが、最近は、小額の和解に応じて和解書を作成し、飲み込んだ金額の2~3割位なら返金するケースも増えています。大事にならなければそのまま移転もしなくて済みますし、リスクも最小限に抑えられるので、このような対応をする詐欺業者も増えています。 被害者も全く返金されないよりも幾らかでも戻ってくれば御の字とする方も多く、弁護士費用をかけてやっても被害金額によっては割に合わないこともあるので、和解に応じてしまう方もいます。
しかし、内容によっては全額支払いしなくて良くなる場合もあるので、安易に和解に応じるべきでは無いと思います。