市場の混乱によってFXや株の信用取引で大きな損失を出してしまい証券会社からの追徴金が払えず大きな債務を抱えてしまう方が多くいます、支払い可能な範囲であれば良いのですが、数百万円～1000万円以上で支払いが出来なくなってしまった場合、どうしたらよいのでしょうか。
また、ギャンブルをするために借入した借金が膨らんで支払いが出来ない状態になった時にどうすべきか？
破産を思い浮かべる方もいますが、破産の場合、免責不許可自由に該当する可能性が有る為、破産を申し立てる意味が無くなってしまいます、そこで、500万円を超えるような借金を支払っていけないという場合は個人再生を申立てして借金の減額をしてもらう方法があります。
例えば500万円の借金であれば100万円まで圧縮してもらえるので、それを3年間、36回で支払う再生計画案をたてることになり、毎月の支払いは27,777円です。500万円以下は100万円に圧縮され、500万円以上は五分の一に圧縮されます（1500万円以上で割合が変わりますが、今回は割愛します）ので、破産の様に借金0とまではいきませんが、毎月の返済額はかなり軽減され、3年で完済できます。
しかし、小規模個人再生という手続きの場合、総借金額の半分又は債権者の半分以上の債権者が再生計画案に反対すると手続きが進まず、打ち切られてしまいます。
ギャンブルをするために何社もの金融機関で借金をしている場合、ほとんどの債権者は反対してこないのでほとんどの場合影響が無いですが、FXや株の信用取引の場合は、証券会社一社のみであったり、証券会社が債権額の半分以上の債権を有している場合が多く、この証券会社が反対してくると小規模個人再生は通らなくなってしまいます。
しかし、申立人が個人事業者や経営者では無く、サラリーマンや契約社員等の毎月決まった給料をもらえる場合は別です、給与所得者等再生を申し立てることによって債権者が手続きに反対することも出来ませんので認可決定を受けれる可能性があります。
このように、FXや株の信用取引、ギャンブル等の返済が厳しい場合は、個人再生の申立てをして債務を圧縮して支払いを軽減することがベストだと思われます。
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