相続トラブルの相談を数多くいただきますが、残念なことに自分の常識や知見のみで事を進めて失敗してしまう方が多くいます、その様な方に限って法的知識があるわけでもなく目の前のトラブルに対してどのようにすれば良い結果が出るかを考えるよりも感情論や費用がもったいないといったことに意識が集中して、やらなければいけない事を疎かにしたり調べることもしないで、たいして法律に詳しくもない様な友人や知人に相談していい加減な情報を元に行動して失敗してしまう様です。
費用が勿体ないといって失敗
相続が発生して、兄弟などの相続人と話し合いを進めるなかで、どうしても納得いかない、おかしいだろうという様な事もあります、そこで弁護士などの相談を考える方は多いと思いますが、お金を気にして市の無料相談や法テラスの相談を受けた場合、相続の専門では無い先生に当たることもありますし、短い時間で自分の説明だけでも時間を取られまともな会話にならずどうして良いか解らないままになることもあります、また、ネットで探した弁護士に相談しても専門用語を言われたり自分が伝えたいことが伝わらないまま話が進み結果思ってもみなかったことになったという方もいます、また、提示された費用が高いから委任しないで自分で調停をすすめて裁判所から言われていることも理解できず、自分の良いように解釈した結果本来取得できるものも失ってしまうという事もあります。
感情論で失敗
相続で良くあるのが、兄弟の確執から感情論の話しばかりをして本来の遺産分割協議が出来ないということです、そのうち相手方は弁護士を付けて粛々と自分の都合の良いように事を進め、感情論ばかり言っている側は裁判所からも相手にされなくなり気付いたら取れるものも取れなくなったというケースもあります。
重要なのは、まずは自分自身がどこまで法律を知っていて、どこまで出来るかを良く考える事です、審判や判決が出たあとになって知らなかったと言っても裁判所も誰も助けてくれません、そうなるとやはり手助けが必要になりますが、自分の話をよく聞いてくれて話を理解してくれること、そのうえで法的に何が出来るかを解るように説明してくれることが大事です、相続トラブルの際は納得がいくまで話を理解し合える相手に相談しましょう。
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