離婚に関する相談は毎日の様に有りますが、その中でも慰謝料請求に限ってはお金が有るか、無いか、が大きく影響する事が再認識されました。
川崎市、Aさん、女性の事例
Aさんは結婚相談所で紹介された会社経営者のBさん、男性を紹介され年収もそこそこあり、実家も品川区に幾つも賃貸マンションを持っている地主で好条件でしたので交際をするようになり、次第にBさんの実家に入ってもらい賃貸経営もいずれ任せたいという話しが出たため15年以上務めた会社を退職して結婚することにしました。
しかし、結婚してBさんの家に入った途端、内情が聞いていた話と違うという事が少しずつ発覚し、Bさんの仕事は会社経営というよりは親の家賃収入からお金をもらっているだけで大した仕事もしたことが無い事を知りました、それでも毎月の生活に困ることは無かったので平穏に暮らせればそれで良いとおもっていた矢先にBさんのお姉さんがちょこちょこ顔を出すようになりました。
お姉さんには結婚する際に挨拶した程度で、バツイチ再婚で実家からは出て生活しているので気にしなくて良いと聞いていたのですが、義理姉夫婦が実家に来る頻度がどんどん増えてAさんに対して挨拶がなっていないとか、仕事もしないで良い身分だなとか、財産が目当てで結婚したのかなど嫌味を言われたり嫌がらせを受けるようになりました。
そのことを夫に話すと、姉は小さい時から弟に対して意地悪をしたり暴力を振るいいう事を聞かないと大変な目にあうのでいつも姉の言いなりになっていて、高校生の頃になると不良グループと付き合うようになり親の言う事も聞かなくなって最後は勝手に結婚して家を出たために疎遠になっていたそうです。
しかし、今回弟が結婚したと聞き、実家の財産が取られると思ったのか結婚相手のAさんと弟にも嫌がらせを始めたのです、毎日のように暴言を吐かれ、突き飛ばされ、最後は家を追い出されてしまったためAさんはひとまず川崎の実家に避難しました。
その後、夫へ連絡して一緒に実家を出て一緒に暮らそうと提案しましたが、全く一般的な仕事をしたことが無い夫は、この家を出たら養えなくなるからと言って実家から出ることはせずに、離婚届けを送りつけてきました。
納得のいかないAさんは何件もの弁護士に相談しましたがみんな口をそろえて、慰謝料請求するにしても誰に対して、何の損害が有ったのか?と言われる始末で、婚姻期間が短い事や、損害を与えたとすれば姉夫婦でその損害も裁判で争っても数十万も取れないと絶望的な事しか言われませんでした。
特に納得がいかにのは、家に呼び込んだ両親が義理姉夫婦の行動を知りながら何も言わず、最後は実家に帰った方が良いと厄介ばらいされた事でした。
そこで、当センターでは、法的な手続きよりも当事者間の話し合いで解決つく場合も有ると提案し、自分一人では怖いので同席してほしいというので同席に応じ、相手の両親との話し合いに立ち会いましたところ相手も息子の不甲斐なさや自分たちの被を認め弁護士の先生が言っていた数十倍の慰謝料を支払ってくれることになりました。
このように、相手に余裕が有る場合は直接交渉をして良い結果が出ることも有るようです。
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