離婚問題や財産分与の相談を受けていると立派な職に就き稼いでいる夫が専業主婦の妻を見下し、俺が稼いでいるんだからといってモラハラやDVの被害に遭った女性が限界を超えて離婚に発展するケースが増えています。
栃木県在住、Aさん58才、女性のケース
Aさんはご主人と23年前に結婚し、子供も既に成人して実家を離れて生活をしていますので、半年前から夫婦2人暮らしになりました。
結婚して数年たった時からですが、夫はお金に細かく洋服や靴などを買うと誰のお金で買っているんだ、勝手に買うなと子供の物でさえ報告するようにと言われてきました。
夫は大手商社の部長にまでなった人で仕事は出来るのですが、家事や育児は全く手伝わず自分一人の食事さえ作ることができない様な人でした、それなりの役職にもついているので収入は高く住宅ローンも既に支払い終わり、元々ケチな性格なので預金が溜まっていく一方でしたが、先日夫が定年退職を迎え、契約社員という形で会社には残ったのですが役職から外れて収入も半分以下になってしまいました、住宅ローンも払い終わりそれなりに預金も有るのでそんなに焦る必要も無いのですが夫はかなりショックを受けたらしくさらにお金に関してさらに細かくなりました。
また、以前より時間も有るので過去の事も含めて根掘り葉掘り調べだしたのです、そこで出てきたのが、Aさんが今まで自分の実家に送った物や両親から頼まれて支払ったものなど様々な支払いに関するものを引っ張り出し、泥棒扱いするようになりました、さらにカードや通帳など全て取り上げられ毎月の生活費も僅かなお金しかくれなくなってしまったのです。
Aさんは、毎日の様に罵られ、罵声を浴びさせられる生活に限界を感じて当センターへ相談してきました、生活するのにギリギリの生活費しかもらえないこと、毎日の暴言や物を投げるようなDV被害も有るので離婚したいけれども専業主婦なのでこの先が不安で離婚に踏み切れないとのことでした。
話しを聞く限り今のご主人の年収に対して支払うべき婚姻費用分担金も貰えていないのでまずは婚姻費用を請求できる事や離婚となった場合、預金額の半分と自宅の価値の半分は財産分与として請求できることを伝え、悩んだ末に弁護士に依頼して婚姻費用や離婚調停、財産分与の請求をしてもらう事にしました。
半年ほどかかりましたが、その間きちんと婚姻費用も貰いながら最終的には離婚が成立し、数千万円の財産分与も貰う事が出来たので、当分生活費の心配はないのでその間に仕事に就けるように頑張ります、地獄の様な毎日から脱却できて良かったですとのことでした。
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