性格の不一致を装って別居

実際は浮気、不倫をしているにもかかわらず、配偶者に隠し通したまま生活していたが隠しながらの生活を窮屈に感じ我慢が出来なくなり、言いがかり的な喧嘩を繰り返し最後は家を出て行くという方法=性格の不一致を装って別居するという卑劣な手口が増えています。

確かに、浮気、不倫をしている時点で性格の不一致というのは間違っていないのですが、法的な解釈からすると配偶者がいる者が異性と不貞行為(浮気、不倫)をしてはいけないという事になっており、不法行為として慰謝料の請求対象になるのです。

また、浮気や不倫が発覚すると有責配偶者になって、自分からの離婚申立てを相手が拒否すれば離婚が出来なくなってしまうのです。

しかし、浮気をする側の人間もそれは知っているので、浮気をしていることを悟られないで別居をして浮気相手といつでも会える状態を作りたいのです、そして、ある程度の時間と共に徐々に離婚へと持って行く算段です。

そんなことを知らない配偶者は、夫であれば育児に協力的でない、収入が少ない、一緒にいるだけで気持ち悪い等、妻であれば、少しのほこりを見つけて掃除をしているのか、洗濯物のたたみ方が気にくわない、食事がおいしくない、こんなモノ食べたくない等細かいことをわざと指摘し、精神的に追い詰めてくるのです。

そのうち理不尽な事が重なり、反論、喧嘩が絶えなくなり最後は家を出て行くという事です。

最近目立つのは、奥さんが浮気をしていて家を出て行くケースで、夫に行き先を知られないようにする方法です、誰から聞いたのかは分かりませんが、今まで一緒に暮らした相手にそこまでするのかという姑息で卑劣なやり方ですが、これも世の中が極端に一部のDVやモラハラを大げさに取り上げたことや、ほんの一部の事件がそうさせた結果だと思います。

方法としては、夫に対して明らかに侮辱するような態度や言動を取りますが、後で揚げ足を取られないようにするために法律に引っかからない程度に抑えるところが計算高いです、そのうえで夫のいう事は一切聞かないという感じで、自分が悪いのかな?と思う様な普段大人しい夫でさえも周りに相談し、いやお前の奥さんはおかしい、ガツンと言わなきゃダメなどとアドバイスを受け、ちょうど我慢の限界のところで妻に対し反論をするのですが、理屈でかなわず怒鳴ったり、手をあげてしまったりします、それを待っていたとばかりに録音をしていたり警察を呼んでDVだと訴えるのです、警察も何かあったら困るので妻の話を真に受けて場合によってはそのままシェルターへ連れて行ってしまい、夫へは妻を探さない事、連絡もしないようにとくぎを刺されます。

今までの経緯は関係なく、警察を呼んだ時の状況で判断されDV夫は危ないので妻に近づけてはいけないと隔離してしまうのです、そうなってしまうと手の出しようが無くなってしまいますが、そこまで順調に進むこともまれです。

大体は喧嘩の末、妻が一方的に出て行き、用意してあったかのように妻の弁護士から通知が来て、DVやモラハラを理由に離婚をするというのです、そのころには夫は憔悴しきって諦めて応じてしまう方もいますが、当センターへ相談に来た方は違います。

明らかに計算づくで、はめられている=何か裏があるという事で直ぐには離婚に応じず様子を見ながら妻の調査を調査会社へ依頼したところ、やはり男性を家に連れ込んでいたのです。

そうすると、形勢は逆転し、慰謝料の請求権は夫側にあり、妻が有責配偶者となって妻からの離婚は認められなくなったのです。

表面だけで判断せずに相手の実際の行動を探ることも重要です、相手の浮気も知らないまま慰謝料を払って離婚することになってしまいます。

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